生涯ずっと「できるかな」

NHKの幼児向け番組「できるかな」で、工作を教える「ノッポさん」として大人気を博した、俳優で作家の高見のっぽさん。身長182㌢の細見の帽子姿は、85歳の今も健在だ。「年を取ったから引退や隠居をしようという気持ちは全くない。死ぬまで『何ができるかな』と思いながら生きていきます」。口調にも老いを感じさせない。

人に負けない気持ちが大事

大の読書家。小学1年で早くも、夏目漱石の「坊っちゃん」や有島武郎の「或る女」などを何度も読み返したという。殊に、戦中に疎開して高校1年まで住んだ岐阜県で、学者出身の住職を父に持つ同級生の自宅の書庫に古今東西の小説が膨大に所蔵されていたのが、大きな出会いだった。

「ドストエフスキーやバルザック、井原西鶴や十返舎十九…。ありとあらゆる本があって全部制覇しました。『読書好き』とか言ってる高校の先生がみんなアホみたいだと思えてました」。あっけらかんと言う。

信濃毎日新聞/2020/01/18/日付より

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