まわしよみ新聞

気に入った新聞記事を切り貼りして壁新聞をつくる「まわしよみ新聞」が、学校の授業で広がりつつある。様々なニュースに触れて社会の動きを知ることに加え、グループで取り組むことで対話が促されることがポイント。自分の意見を伝えるとともに、相手の考えも理解するコミュニケーション力を育む効果が注目されている。

授業で意見交換 多様な見方育む

「この記事はあるといいな」「写真だけでもいいかも」。兵庫県加古川市の県立農業高校。切り抜いた記事のレイアウトをめぐり、意見が飛び交う。6月、「国語表現」の選択授業であった「まわしよみ新聞」の様子だ。

同校では初の試み。この日は3年生23人が3~4人ずつの班に分かれ、15分の「新聞まわしよみタイム」から開始。持ち寄った新聞を読み、「とっておき」の記事や広告、写真を1人二つ探してハサミで切り抜いた。

続いて10分の「プレゼンタイム」では、班内で各自が選んだ記事を紹介し合う。「これ、おもしろいね」とつい話が弾むが、教師からは「新聞には締め切りがあります。時間厳守で」という指示も飛ぶ。

次の35分の「新聞編集タイム」。縦約80㌢、横約50㌢の白い紙をテーブルに広げて臨んだ。写真を大胆に採用する班が多い。貼った記事には「行ってみたい!」「食べたい!」と感想を書き込んで完成となった。

今度は「読者」になって各班の新聞を見て回る。「個性的」「カラフルで見やすい」など、「投書」として意見をふせんに書いて別の紙に貼って一覧できるようにした。

朝日新聞/2018/07/03/日付より

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