カタカナが多すぎる

最近は名前の最後に「子」が付く女の子が減りました。保育園の名簿を見ていたら、およそ20人のうちに、何と一人もいませんでした。ちょっとおどろきました。理由はよくわかりません。

ひょっとすると、子どもは〝新品〟だから、古い名前を親がきらうのかもしれません。50年もすれば、みんなどうせ古くなるんですけどね。

古いわたしは昔、孔子の「論語」を読んだりしました。中国の古典を書いた学者の名前には孔子、孟子、老子など「子」が付いています。これは敬称です。この場合は音読みですから「コ」ではなく「シ」と読みます。

よけいなことですが、わたしの下の名前は、父が孟子から取ったそうです。母がそう言っていました。弟が生まれたら「孔司にするつもりだった」とも言っていましたが、残念ながら弟は流産してしまったそうです。

物理、化学では分子、原子、素粒子などの基本の要素の名前に「子」が付いています。今は英語をカタカナにする科学用語も多いですが「原子」みたいに、基本的な言葉を日本語にしておくのは大切です。今はカタカナ語が多すぎます。そう思いませんか?

毎日新聞/2018/05/16/日付/さかさま人間学/より

TOP