「小さなおばけシリーズ」開始40周年
食いしん坊の小さなおばけ、アッチたちが活躍する童話「小さなおばけシリーズ」が始まって40周年の今年、作品にちなんだカフェが期間限定で開設されたり、作品を紹介するブックワゴンが全国を回ったりとイベントがめじろ押しだ。
東京の小田急百貨店新宿店にオープンしたのは、期間限定の「おばけのアッチCafe」(2月28日まで)。お披露目には、作者の児童文学作家角野栄子さんが駆け付け「アッチと一緒の時間や物語の風景を、実際に楽しんでもらえたら」と話した。
世代を超えて愛されるおばけのアッチの物語。第1作の「スパゲッティがたべたいよう」が1979年に刊行されて以来、ロングセラーとなっている。1月には40作目「スパゲッティ・ノックダウン!」が発売された。コックでもあるアッチが作る、風変わりな食べ物はシリーズの魅力の一つ。おばけのアッチCafeは、グッズが並んだカラフルな空間で、物語に登場する「いもむしグラタン」やアッチの顔をあしらったパンケーキなどを注文でき、物語の世界を満喫できる。
ブックワゴン 全国を巡回
ブックワゴン「おばけのアッチほんだな」は、作品に登場するスパゲッティや「どくりんごのデザート」などの料理を食品サンプルで再現、レストラン風のウインドーに並べた作り。下の棚にシリーズ本が全巻納められ、子どもたちが自由に手に取れる。
信濃毎日新聞/2019/01/21/日付より