厚底シューズで好記録、それってフェア?

陸上競技で「厚底シューズ」が話題になっています。米国のスポーツ用品大手、ナイキ社の靴を履いた選手がマラソンなどで次々と好タイムを出し、急速の普及。底に敷かれたカーボン製プレートが反発力を生む構造で、ルールなどを統括するワールドアスレチックス(世界陸連)が規制することを検討しました。

日本でも、東京五輪のマラソン代表に決まっている男女計4人のうち3人が愛用しています。五輪が夏に控える状況で、使えなくなるのではと不安も広がりました。新規定は底の厚さを4㌢以下にすることなどの条件を設けたものの、現在売られているモデルは認めることになりました。「厚底シューズ」にはどのような特徴があり、どんな議論を呼んだのでしょうか。

厚底のどこがすごいの?

従来、マラソンなどの靴は軽さが最優先に求められ、トップ選手は底の薄いものを履くのが一般的でした。しかしナイキ社が2017年に発売した「ヴァイパーフライ」シリーズは厚い底にカーボンプレートを挟み込んで軽さよりもクッション性と反発力を追求。従来の製品と比べてパフォーマンスの「4%向上」をうたい文句にしました。

これで目立った実績を挙げたのが、16年リオデジャネイロ五輪の男子マラソン覇者エリウド・キプチョゲ選手(ケニア)です。08年北京五輪の5000㍍で2位となるなど力のある選手で、マラソンでも連戦連勝。18年には世界記録を2時間1分39秒まで縮めました。

信濃毎日新聞/2020/02/17/日付より

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