足元に目向けるきっかけに

松川町松川高1年2組 地理の授業で新聞活用

下伊那郡松川町の松川高校1年2組(38人)は、地理の授業で新聞記事を活用した学習に取り組んでいる。中国の人口政策について学ぶ導入として信濃毎日新聞の記事を使うなど、最近のニュースを取り上げることで生徒たちの関心を高める狙い。最終的に、生徒たちの足元にある地域の課題につなげて目を向けさせ、その解決に向けて自分たちに何ができるかを考えた。

中国の問題、地元でも課題に「できること」を問いかけ

筒井剛教諭(25)は、長期休みに新聞記事をスクラップする課題を出したり、定期テストで記事を使った時事問題を出題したりしている。普段の授業でも、「勉強の堅いイメージを取り除いて興味関心を引き出したい」とし、生徒の考えを深めたい時に記事を活用しているという。

10月11日の授業では、「一人っ子政策」を廃止して2年がたつ中国で、人口が伸び悩んでいることを報じた今年2月3日付けの信濃毎日新聞朝刊の記事を活用した。中国では、深刻化する労働人口の減少や少子高齢化に対応するために人口政策を大転換したが、ベビーブームは起きなかったという。

筒井教諭はまず、ワークシートを使って記事の内容や要点を読み取らせた。生徒たちの新聞を読む力はまだ十分定着していないとして、授業で配ったコピーには見出しとリードの部分が目立つように強調し、生徒が新聞の内容を読み解く手掛かりを示した。

生徒たちは、人口減少が進むと社会や経済にマイナスの影響を与えかねないことや、都市化が進んで個人の価値観が変わったことが若者の晩婚化や出産意欲の低下につながっていることなどを読み取った。その上で、筒井教諭は「もし自分がっ中国の国家主席だったら、どんな人口対策を打ち出すか」と問い掛けた。

 

「子供の数が多いほど給料を増やす」「産休の促進など働き方を改善する」「国民所得を高くする」といったアイデアを付箋に書き出した後、グループに分かれて意見を交換した。

信濃毎日新聞/2018/11/07/日付より

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