農業の負担減 目指して

最新技術や資材を展示「農業ワールド」

農業に関わる最新の技術や資材を展示する第8回農業ワールドが今月、千葉市の幕張メッセで開かれた。農家を悩ます荷物運びでの体への負担をどう減らすか、話題の小型無人機ドローンはどこまで農業に活用できるのか—といった観点から、会場を歩いた。

アシストスーツ 荷物運び 腰への圧迫軽減

米や野菜の積み降ろし、機材の運搬などの力仕事は腰や背中を痛めかねない。それをいくらかでも楽にするのがアシストスーツ、パワースーツなどと呼ばれる装備だ。今回はモーターを使わないものが注目を集めた。

アトリエケー(兵庫県姫路市)のスーツは、肩ひもが付き、胸の部分が空いたベストのような形で重さは500㌘余り(ストレッチメッシュ製)。長さ30㌢ほどのステンレス鋼のばね6本が周りに縫い込まれている。

記者も試してみた。補助の膝サポーターもつけ、20㌔の箱を持ち上げる。腕にかかる重量は変わらないが、ばねが反発し腰への圧迫感が少ない。「4年前に開発し、大学の協力で調べた結果、背筋力が約20%アップした。今は農業のほかに製造業、建設業からの注文も多い」と北浦基広社長(51)。価格はスーツと膝サポーターで2万3千円という。

背中の筒状の〝人工筋肉〟に空気を入れる方式もある。サステクノ(青森県八戸市)のスーツは、この収縮により約18㌔分の重さを軽減できる設計だ。今年夏から販売し1着30万円するが、マーケティング部の長田誠司さん(23)は「農家のほかに介護職からの購入希望もあり、予想以上」と話していた。

信濃毎日新聞/2018/10/24/日付より

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