運動不足解消へ

スーツなどの足元にスニーカーを合わせる…。そんな〝スニーカービジネススタイル〟が注目を集めている。背景にあるのは、スポーツ庁が今年3月に打ち出したスニーカー通勤。これを受け、百貨店では、ビジネススタイルに似合うスニーカーを提案、売り場面積も広がっている。一方、シューズメーカーでは、ドレスシューズにスニーカーのソールを組み合わせた〝ドレスニ〟や、ビジネススーツにも合う黒や白などのスニーカーに力を入れる。クールビズの季節は、〝スニーカービジネススタイル〟の始めどきでもあるようだ。

スポーツ庁推奨

スポーツ庁が昨年10月に立ち上げた「FUN+WALK PROJECT」が本格始動。3月、スニーカー通勤を推奨するキャンペーンをスタートした。これを受け、ビジネススタイルに合うスニーカーが注目を集めている。

例えば、売りが面積の約1割をスニーカーが占める小田急百貨店新宿店本館7階紳士靴売り場では、スーツにも合う〝ラグジュアリー・スニーカー〟を提案。同売り場の岩田俊彦さんは、「昨年より、展開数が3割ほど増えています。30代~40代のおしゃれ上級者に加え、最近は〝スニーカービジネススタイル〟に挑戦する大人世代も増えていますね」と話す。

〝ラグジュアリー・スニーカー〟とは、老舗のイタリアブランドなど、機能性とファッション性を兼ね備えたこだわりの靴。価格帯は2万円台後半から4万円台が中心で、「素材や縫製の良さとエレガントなデザインで、カジュアルになりすぎない。ビジネスに違和感のないスニーカー」(岩田さん)なのだ。

初心者は単色を

【〝スニーカービジネススタイル〟をおしゃれに見せるポイント】

「初挑戦なら、黒や紺、茶、白などの単色のスニーカーがお勧め」と岩田さん。茶色の靴は汚れが目立ちにくく、使いやすい。人気の黒は「ソール(靴底)が白いとカジュアル感が強くなる。黒いスニーカーは、ソールも黒を選びましょう」(岩田さん)。

サンケイスポーツ/2018/07/06/日付/トレンド特急便より