順風満帆の優勝ではなかった。17年は何度も危機が訪れていた。象徴的なのが9点差をひっくり返された5月6日阪神戦の「甲子園の悲劇」。そしてマジック点灯後、3連続サヨナラ負けを喫した8月22日からのDeNA3連戦の「横浜の悪夢」だ。大きくチームが傾いてもおかしくない状況から、その日、その夜、その後。広島はいかに立ち直ったのか。はね返した底力に迫った。
心を突き刺すような鋭い言葉が飛び交った。「勝手にしろ」「守りにくい」「こんなんじゃ優勝は無理だ」「何点とれば勝てるんだ」。シーズン序盤、広島ベンチで何かが崩れていく音がした。
5月6日阪神戦(甲子園)。広島は9点差を・・・
日刊スポーツ/2017/09/19/日付より