「バブリーダンス」が拡散 怖さも

私がキャプテンをしていた大阪府立登美丘高校ダンス部は、「バブリーダンス」(バブル時代の女性を再現したパフォーマンス)がブレークして、一躍有名になりました。それまでも数々のダンス大会で入賞していましたが、「バブリーダンス」を昨年、ツイッターに上げたら、あっという間に全国に広まって。ユーチューブの再生回数が多いと評判になり、取材に来ていただき、荻野目洋子さんと共演させていただいたり、昨年の紅白歌合に出場させていただけたりしました。この春、卒業してデビューしましたが、ダンス部にとっても、私の人生にとっても、SNSは欠かせない存在です。

ただ、同時にSNSの怖さも部活で学びました。コーチは映像が得意で「恋ダンス」などいろんな作品を発信していました。せっかくなら多くの方に見ていただき、意見も聞いてみたいと、どんどん発信して拡散。でも発信方法には厳しかった。

バブリーダンスでは、だれかわからないほどのメイクや衣装だったのですが、以前の作品にはメイクのないものもあったりします。ファンになってくださる方々ができて、ネット上でいろいろな情報が流れ…。

たくさんの方がファンになってくださるのは、すごくうれしいです。ただ、校門や帰り道で待ってくださる方も出てきて、SNSがリアルな世界につながって怖くなりました。

朝日新聞/2018/07/30/日付より