徒歩・自転車・・・「無理なく」が大事

自家用車やバイクの代わりに電車や徒歩、自転車で通勤する「エコ通勤」が徐々に広がっている。二酸化炭素(CO2)の排出軽減や渋滞の緩和だけでなく、健康にも良さそうだ。

三重県四日市市の埠頭やコンビナートがある霞ケ浦地区。2009年から月1回程度、約500人がエコ通勤を行っている。220人が電車・バス、170人が自転車、70人が徒歩。残りは、マイカー通勤の同僚に同乗している。

地区の企業など31団体でつくる協議会によると、埋め立て地区の霞ケ浦地区に通勤するには、1本しかない橋を通るしかない。いつもは朝夕の渋滞が深刻だ。だが、エコ通勤の日は地区内に入る自動車が400~500台減るので通勤時間も短縮できるという。

協議会事務局の赤桐賢治さん(47)は「できる範囲でやることが長続きのコツ」と話す。公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団からエコ通勤で表彰された団体は毎年増え、3月末の時点で640団体に上る。

朝日新聞/2018/04/25/日付/eco活プラス/より