新型コロナウイルスの感染拡大で休業に追い込まれているスポーツジム。外出自粛も相まって、自宅でトレーニングする需要は日に日に高まる。動画サービスを提供する各社の競争は激しさを増し、消費者もビデオ会議やSNSを駆使して家トレの充実を図っている。これを機にオンラインでのフィットネスサービスが普及すれば、人々の運動観は変わるかもしれない。ジム業界にとっては大きな転換期となりそうだ。
フィットネス業界に地殻変動
4月中旬。東京都内の自宅で体感トレーニングに精を出す川合陽子さん(仮名)。スマートフォンを見ながら動画に映るトレーナーの動きをまねて姿勢を維持する。床に敷いたヨガマットには額から、したたり落ちた汗が。「意外なほど追い込めた」
川合さんが視聴していたのはフィットネス動画配信サービス「LEAN BODY(リーンボディ)。」筋トレ、美脚、肩こり改善など400ものプログラムを月額980円からと、手ごろな会費で視聴できるのが魅力だ。
新型コロナウイルスの影響で人々が外出自粛を迫られる今、自宅にいながら運動不足が解消できるとフィットネス系のアプリや動画サービスが利用者数を急激に伸ばしている。3月のリーンボディの新規登録者数は1月と比べて14倍になった。
日経MJ/2020/04/24/日付より