中日の松坂大輔(37)が30日のDeNA戦で6回を3安打1失点に抑え、今季3度目の登板で初勝利を飾った。日本球界での白星は西武時代の06年9月19日のソフトバンク戦以来4241日ぶり。日本通算109勝目、メジャーを合わせ165勝目となった。15年のソフトバンク入り後は右肩の故障のため、3年間で1軍登板わずか1試合。テスト入団した新天地での復活勝利で、チームは連敗を4で止め、最下位を脱出した。

メジャー仕込み〝魔球〟「スプリットチェンジ」

松坂はナゴヤドームに集まった今季最多3万6606人に向け、3度、お辞儀をした。ピンチで「頑張れ」と背中を押してくれた。この1勝は、自分のものだけじゃない。感謝の気持ちを伝えたかった。「ピンチの場面での応援が僕に最後の力を与えてくれました」。

そして松坂らしく続けた。「僕と年の近い人は分かると思うけど、小さい子は分からない。もっとヒーローインタビューやテレビに出て小さい子たちにまた、顔を覚えてもらえるよう頑張る」。12年ぶりの日本球界での勝利。百戦錬磨の右腕は「本当に最高です。喜びを爆発させるのはどうかと思ったが、あまりにも間が空きすぎて(感情を)抑えることができなかった」と言った。

スポニチ/2018/05/01/日付より