飲みニケーション 試行錯誤

上司と部下がお酒を酌み交わすことで、話が弾む。かつて職場の飲み会は、重要なコミュニケーション手段とされていた。だが最近は、経営者の意見も分かれているようだ。仕事にプラスかマイナスか。働き方改革も一石を投じた。

社内に「諭談バー」■参加ポイント制

大阪市のITベンチャー、クローバーラボの社内には、酒を飲みながら社員が語り合うための「バー」がある。9月3日の夕方も、仕事を終えた社員が10人ほど集まり、好みの飲み物を手に、最近の仕事について話していた。

飲み物は全て無料で、飲み放題だ。バーは、小山力也社長(38)の発案で、2011年にできた。会社が成長するにつれ、隣の人が何をしているのかすら分からないようになっていると感じた。「アルコールの助けを借りて、衝突しながらでも言いたいことを言い合ってほしい」

参加者のひとりは「部下を連れて飲みに行っていたお金が浮いて助かる」。

医療機器メーカーのアークレイ(京都市)の社内にあるのは、その名も「論談バー」。黙々と仕事をすることが多い研究職の社員らが、活発に議論をすることを期待して設けた。

上司が同席する飲み会に参加すればするほどボーナスが増えるーそんなユニークな会社もある。システム開発のネットバリュー(大阪市)だ。

参加1回につき1㌽がもらえ、次のボーナスで1㌽あたり1千円が加算される。中森将雄社長(48)は「会社への帰属意識が薄くなりがちなので、社員が集まりやすいように後押ししたかった」。

日立ソリューションズ(東京)の「段々飛び懇談会」は「本部長と課長」「部長とヒラ社員」など、直属の関係ではない社員どうしを結びつける取り組みだ。会議後に突入した飲み会に対し、1人あたり3500円までの飲食代を補助する。

朝日新聞/2018/09/15/日付より

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