4000億超の太陽系外惑星 さまざまな個性

輝く恒星を星々が回る惑星系は、私たちが暮らす太陽系だけではない。1995年に初めて発見された「太陽系外惑星」の数は4千個を超え、今では当たり前の存在だ。地球に似た星や木星のようなガス惑星、変わった軌道を回る星など個性はさまざま。系外惑星の多様性を知ると「地球がどれくらい特別なのか」が実感できる。太陽系の「外」を見ることで「内」にある地球への理解も深まりそうだ。

「かつては惑星の『発見』に多くの力が注がれてきた。これからは大気や組成を探る『調査』の時代だ」。東京大の生駒大洋准教授は語る。

太陽系は人類が知る唯一の惑星系だ。その知識に基づいて標準的な惑星系の形成モデルがつくられたが、次々に発見された系外惑星はその筋書きに疑問を投げかけた。

最初に見つかった「ペガサス座51番星b」は木星より小ぶりなガス惑星。

恒星のすぐ近くを回るため表面温度は千度近くに達する。「ホットジュピター」と呼ばれるこうした惑星は他にも見つかったが、恒星の近くに巨大な惑星ができる現象は従来のモデルではうまく説明できなかった。

信濃毎日新聞/2020/04/20/日付より