今年は学校の夏休みが大幅に短くなります。新型コロナウイルスによる一斉休校が長引き、授業時間を確保するためです。夏休みは勉強以外にも、子どもたちがコロナのせいで失った大切なものを取り戻す貴重な機会。今年の夏、どう過ごさせたいですか。

小学6年生の息子(11)がいる千葉県市川市の母親(46)は、夏休みを前に悩んでいる。夏休みの授業と塾の夏期講習が重なるためだ。

私立中学を目指して4年生から塾に通わせてきたが、休校や慣れないオンライン授業で成績が急降下。お盆も休まず午後4時から9時まで塾の夏期講習に通わせて挽回を図ることにした。

昼は学校 夜は塾

しかし、例年約40日あった小学校の夏休みが、今年は8月1日からの17日間に短縮。7月下旬や8月後半の暑い盛りに日中は学校、夕方からは塾に通うことになった。

心配なのは、子どもの気力と体力が続くかどうか。

「塾のために学校を休ませるなんて昭和世代には考えられなかったけど」と思いつつ、両立が難しいときは「塾を優先せざるを得ないかも」と考えている。それでも、「勉強だけが学校に通う理由ではない。同級生と目いっぱい楽しんでほしい」とも願い、葛藤は尽きない。

朝日新聞/2020/07/04/日付より