「安否確認」を「生きているかどうか、けがをしていないかを調べること」とするなど、外国人に情報をていねいに伝えるために考案された「やさしい日本語」の使い方を学ぶ研修や普及活動が盛んだという。その様子を伝える本紙記事を愛知県立碧南高が使って国語の授業をした。「国際化」「多文化共生」について生徒は実感を持つことができたようだ。

〇外国人への情報伝達

 授業で使った「やさしい日本語を話そう 初心者の外国人と交流」という見出しの2017年10月26日付毎日新聞夕刊記事(中部本社版)。日本人と外国人のコミュニケーションに活用が期待される「やさしい日本語」について、観光地や外国人が多く暮らす地域での研修や行政用語に生かそうという自治体の取り組みを紹介する内容だ。別稿で「外国人の避難誘導に課題を残した1995年の阪神大震災をきっかけに、弘前大の佐藤和之教授の研究グループが考案。東日本大震災(2011年)でも『高台に避難』ではなく『高いところに逃げて』と伝えれば救えた命があったと指摘され、急速に広まった」と説明している。

毎日新聞/2018/02/20/日付より