人生のピーク まだいくつも

 リクルート出身の民間人校長として知られ、著書は70冊強。プライベートではテニスに打ち込み、国産高級時計のプロデュースも手がける教育改革実践家の藤原和弘さん(62)から、人生百年時代をアクティブに生きるためのヒントを聞いた。

 昔は人生50年と言っていたのが、今や日本人の平均寿命は80歳を超え、定年後の余生はとても長くなっています。
 多くの人が思い描く人生は、現役時代のある時にピークを迎え、後はなだらかに下降線をたどるような富士山型のようです。しかし、人生百年時代には、ひと山超えた後の余生がとても長い。定年後にもピークをいくつも描くような、八ヶ岳型の人生観が求められます。
 山をひとつ下りてから次に向かうのではなく、ひとつの山を登りながら並行して次の山裾も整備しておく。複線で人生を走るイメージです。

朝日新聞/2018/02/01/日付より