「自分たちのバスケを」

指導者10年目にして初めてB1で指揮を執る。「意識はしていない。築き上げた自分たちのバスケを上の舞台で披露できることが何よりの楽しみ」。勝久マイケル監督(37)は、栃木(現宇都宮)のアシスタントコーチ(AC)だった2017~18年以来となる国内最高峰の戦いを心待ちにする。

16~17年に監督として島根をB1昇格に導いた手腕を評価され、18年に就任した。編成も委ねられ、「チームの勝利を第一に考える選手」を獲得。チームの武器でもある守備に磨きをかけ、3点シュートを多用する攻撃で得点力を向上させた。1季目にB2初優勝を果たし、昨季は8割5分1厘というB2最高勝率でB1昇格を決めた。

bjリーグ時代の12~13年に横浜のACとして優勝を経験。当時のレジー・ゲーリー監督が訴えた「日々成長」という合言葉を信州に持ち込み、毎日の練習を大切にする結束力の強いチームを作り上げている。

信濃毎日新聞/2020/09/30/日付より