本社事業「なるほど!先生」のルーツ発見

 「NIB(ビジネスに新聞を)」と称して新聞界は企業や自治体などに向けて新聞を活用する事業に力を入れているが、大正時代に行われた大阪毎日新聞(毎日新聞の前身)の社会、政治、学芸など各部の記者を講師とする青年団主催の連続講座の資料が見つかった。毎日新聞社が行っている講師派遣事業「なるほど!先生」のルーツともいえる取り組みだ。

〇大阪の青年団告知文書

 この資料は1923(大正12)年10月12日付の「新聞講座要項」で、大阪の繊維問屋など商業の中心地だった船場(現大阪市中央区)にある渥美地区の渥美青年団が主催する新聞講座の参加を呼びかける告知文書だ。労働運動担当記者として活躍した大阪毎日新聞の村嶋歸之記者(1891~1965年)の遺族が保管する資料から毎日新聞記者(筆者)が発見した。

毎日新聞/2018/03/06/日付より